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聖書とその影響

聖書は多くの偉大な作家のインスピレーションの源となりましたが、特にウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)は顕著です。1589年から1613年までに書かれた演劇で、シェイクスピアは1,300箇所以上も聖書から引用しました。シェイクスピア演劇の聖書箇所引用に関する研究は、早くも1794年から始まりました。

シェイクスピアの個人的な信仰と神学的視点に関する見解はいろいろあります。ある学者たちはシェイクスピア劇を「理論化」しようとするあまり、その演劇を狭いキリスト教の釈義に制限する傾向がある一方で、ほかの学者は、彼の演劇をほとんど世俗的なものとして扱って、聖書の引用はその時のせりふに対応しているに過ぎないとしています。

シェイクスピアの宗教的指向に関する証拠はありません。分かっているのは彼が英国国教会でバプテスマを受け、教会員であったということだけです。彼はジュネーブ聖書からインスピレーションを得ていました。ジュネーブ聖書は教会の中では読まれていなかったので、彼の聖書の知識は自分で読書をして得たものだと考えられます。

彼の信仰に対する見解はいろいろですが、それにもかかわらず、一つのことには議論の余地がありません。 ―聖書の知識は、シェイクスピアをよりよく理解するのに役立つということです。

 ローランド・M・フライは、神学と文学の訓練を受け、プリンストン大学とプリンストン神学校を卒業した学者ですが、著書「シェイクスピアとキリスト教の教義」(1963年)の中で、「歴史的観点からキリスト教の教義をよく知っておくことは、シェイクスピアの芸術をより奥深く評価することに役立つけれど、シェイクスピアの芸術は舞台芸術を神学化することに専念したわけではない」と認めています。

キリスト教の要素は、『ハムレット』、『マクベス』、『尺には尺を』、『ヴェニスの商人』など、様々なシェイクスピアの作品に豊かに埋め込まれています。聖書を理解することは、シェイクスピア演劇の根底にある意味をよりよく理解するのに役立ちます。

シェイクスピア演劇の聖書の引用を見てみましょう。

On Creation創造について

…and yet to me, what is this quintessence of dust? (Hamlet 2.2)

しかし、私には、ほこりのこの真髄は何ですか? (ハムレット2.2)

…この身にはただの塵芥にすぎぬ。(福田恒存訳)

For dust you are and to dust you will return. (Genesis 3:19)

土から取られたあなたは土に帰るまで/額に汗して糧を得る。/あなたは塵だから、塵に帰る。(創世記3:19)

 On Abel and Cainアベルとカインについて

Which blood, like sacrificing Abel’s cries,

Even from the tongueless caverns of the earth,

To me for justice and rough chastisement. (Hamlet 3.3)

アベルの叫び声を犠牲にするような血、

地球の舌のない洞窟からでも、

正義と荒い懲罰のために私に。(ハムレット3.3)

(おお、この罪の悪臭、天へも臭おうぞ。人類最初の罪、兄殺しの大罪!…

どうしていまさら祈れようか。祈りたい、心から祈りたいのだが、罪の深さを思えば、それもできぬ。(福田恒存訳))[SA1] 

And the Lord said, “What have you done?

Listen; your brother’s blood is crying out to me from the ground!” (Genesis 4:10 NRSV)

主は言われた。「何ということをしたのか。お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。(創世記4:10)

 On Jobヨブについて

I am as poor as Job, my lord; but not so patient. (Henry IV, Part 2 (1.2))

主よ!ヨブと同じくらい貧しい。しかし、それほど忍耐強くはありません。(ヘンリー4世、パート2(1.2))

Ye have heard of the patience of Job. (James 5:11 KJV)

ヨブの忍耐について聞き、

 In the New Testament新約聖書中

Forgive and you will be forgiven. (Luke 6:37) 赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。(ルカ6:37)

I as free forgive as I would be forgiven (Henry VII, 2:1) 私は赦されるのと同じくらい自由に許します(ヘンリー7世、2:1)

Do good to them that hate you. (Matthew 5:44) 敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。

Cherish those hearts that hate thee. (Henry VII, 3:2) 憎む者の心を大切にせよ。(ヘンリー7世、3:2)

It is easier for a camel to go through the eye of a needle. (Matthew 19:24) らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。(マタイ19:24)

It is as hard to come as for a camel to thread through the postern of a needle’s eye. (Richard II, 5:5)

ラクダが針の目の裏門を通り抜けるのは難しいです。(リチャード2世、5:5)


 [SA1]This is the most popular translation by Koson Fukuda,  much more added to the origin.

参考文献:

Frye, Roland Mushat. Shakespeare and Christian Doctrine. Princeton,

New Jersey: Princeton University Press, 1963.

フライ、ローランド・ムシャット『シェイクスピアとキリスト教の教義』プリンストン

ニュージャージー州:プリンストン大学出版局、1963年。

Marx, Steven. Shakespeare and the Bible. Oxford:

Oxford University Press, 2000.

マルクス スティーブン『シェイクスピアと聖書』オックスフォード:

オックスフォード大学出版局、2000年。

Zhang Kuiwu “The artistic effects of biblical allusions in Shakespearean plays

Foreign Literature Criticisms (1 1994): 111-116

張奎武『聖經典故在莎劇中的藝術效果』 外國文學評論 外国文学批評

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